神亀 純米 辛口
日本酒度+5~+6 酸度1.5~1.6 アルコール度数 15~16度 原料米 山田錦 五百万石 美山錦 精米歩合 60% 使用酵母 自家酵母 |
詰まった味とコクの塊。
熟成によって引き出される旨味は、清酒の
味わいを吟醸香などに左右されない「通」の間
で支持されています。
神亀酒造で醸された清酒は発売されるに当たり、最低でも2年間の熟成
を経てからの出荷となります。地酒ファンの間で、最近は生酒の搾り立て
などの、フレッシュでフルーティーな吟醸香を持った清酒が主流となってい
ますが神亀の蔵元様は、日本酒の味わいの原点、「米の旨味とコク」を追
求する拘りを持った蔵元様です。
昭和58年に普通酒の製造停止、昭和62年からは製造される清酒の全て
を純米酒以上とし、酒造業界でも異端ぶりを発揮、熟成によって清酒を更
に良い状態へと持って行く技術は、他の蔵元様も一目置きます。
全国の酒蔵の時期後継者の中に、神亀の蔵で修業をし酒造りの技術を磨
いて数多くの人が自分の蔵での清酒造りに生かしています。
この神亀純米辛口は、室温で飲むと他の純米酒とは異なる、厚みのある確
りした味わいが伝わります。液体の清酒を「噛みたくなるような」感覚です。
日本酒+6、辛口と書かれていますが、酒度から想像するような辛口ではあ
りません。一口目は熟成から来る確りとした旨みが、ほんのりと甘味に感じ
ます。含み香は濃厚な米本来の旨味を感じ、のどに落とすと静かに辛口に
切れて行きます。しかしこの清酒の実力は、燗をつけた時にあり大変良い
状態になります、先程の味わいが一回り大きく膨らみ旨さが更に増します。
後味として口の中には、雑味エグ味は全く残りません。地酒通におすすめ
の落ち着いた大人の味わいです。
2/25 旬菜 雅(仙台)
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